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赤銅七々子地花橘にほととぎす図縁頭 - Shakudo nanako ji Tatibana -

赤銅七々子地橘にほととぎす図縁頭

縁縦/Fuchi.height 3.8cm 縁横/Fuchi.width 2.3cm 縁厚み/thickness 1.3cm
頭縦/Kashira.height 3.4cm 頭横/Kashira.width 1.8cm 正価/price 売却済

目の揃った上質な赤銅七々子地に金象嵌、美しさに目を奪われる逸品。満開の橘そして花の香りに誘われるかのように描かれるホトトギス。 万葉集において聖武天皇は「たちばなは 実さへ花さへその葉さへ 枝(え)に霜ふれどいや常葉の樹」と詠んだ。 皐月の頃、純白で香り高い花をいっぱいに咲かせ、枝に霜がふる季節になっても常に青々とした葉を繁らせ、豊かな黄金の実を結ぶ橘。 永遠性と神秘性を併せ持つ植物として寵愛された。縁頭には満開の橘の裏に銀色の月が出ているのが見える。ほととぎすは夜に鳴く鳥 として珍重され、枕草子では「夜鳴くもの、なにもなにもめでたし。」と語られている。平安時代の雰囲気が伝わってくるような雅な縁頭である。

西行法師の山家集より
たちばなのにほふ梢にさみだれて山時鳥こゑかをるなり
(橘の香りが五月雨の降るなかに漂っている。そして山時鳥の鳴き声も香るように聞こえる)
枕草子より抜粋
五月(さつき)のついたちなどの頃ほひ、橘(たちばな)の濃く青きに、花のいと白く咲きたるに、雨の降りたる翌朝(つとめて)などは、世になく心あるさまにをかし。花の中より、実(み)の黄金(こがね)の玉かと見えて、いみじく際(きは)やかに見えたるなど、朝露に濡れたる桜にも(イ春のあさぼらけの桜にもとあり=堺本)劣らず、郭公(ほととぎす)の縁(よすが)とさへ思へばにや、猶更に言ふべきにもあらず。
郭公は、なほ、さらに言ふべきかたなし。いつしか、したり顔にも聞こえたるに、卯の花、花橘などに宿りをして、はた隠れたるも、ねたげなる心ばへなり。五月雨の短き夜に寝覚をして、いかで人よりさきに聞かむと待たれて、夜深くうちいでたる声のらうらうじう愛敬づきたる、いみじう心あくがれ、せむかたなし。六月になりぬれば、音もせずなりぬる、すべて言ふもおどかなり。夜鳴くもの、なにもなにもめでたし。ちごどものみぞ、さしもなき。

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