日本刀 ¤ 刀 ¤ 金粉銘)表/保昌 裏/本阿《重要刀剣》 ¤
金粉銘)表/保昌 裏/本阿(花押)(光遜)
Katana (Kinpun Mei) Omote / Hosho : Ura / Hon-a(kao)(Kouson)
- 長さ / cutting edge
- 69.4cm
- 反り / sori
- 0.9cm
- 目釘穴 / mekugi
- 2個
- 元幅
- 3.0cm
- 先幅
- 2.1cm
- 元重
- 0.65cm
- 時代
- 古刀 鎌倉後期(約700年前)
- period
- late kamakura (700 years ago)
- 国
- 大和(奈良県)
- country
- yamato
- 刃文
- 直刃に小乱れ
- hamon
- sugu-ha ni komidare
- 地鉄
- 柾目
- jigane
- masame
- 帽子
- 掃掛け
- boshi
- hakikake
- はばき
- 金着二重
- habaki
- gold foil double
- 外装
- 黒呂鞘金工拵・上白鞘
- mounting
- koshirae and shirasaya
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 第38回 重要刀剣指定品
- Certificate
- [N.B.T.H.K] juyo-token
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
はっきりと現れた柾目肌の鍛えは、一目で大和保昌の作とわかる典型作。 保昌は大和五派の中では最も特徴的で、この時代、保昌以外にこのような鍛えは見かけない。 保昌五郎貞宗が事実上の祖で在銘も僅かに存在するが、他の大和鍛冶と同様に現存のほとんどが無銘。 鑑定界では鎌倉期から南北朝期までを保昌、室町初期からの後代を末保昌と分けている。 本作、定寸に平肉が付いて健全で、柾目肌に小乱れの直刃を焼く。帽子は掃掛けて焼き詰め、茎は檜垣鑢目が残る典型作。 本阿弥による金粉銘は剥落もあるが痕跡を留め、表には保昌、裏には本阿と認めている。 附属の金工拵は縁頭・目貫・小柄・笄を赤銅地根引きの若松で揃え、鍔は鉄地秋草透かし。 品のある上等な金具でまとめ、また両櫃で豪華に仕立てている。重要刀剣指定品。
「重刀図譜の説明(原文そのまま)」
保昌派は大和国高市郡に在住し、一門からは貞吉・貞清・貞興・貞宗らの上手が輩出した。
かれらの多くは藤原姓を名乗り、その作風は地鉄が総柾目鍛えとなり、茎には桧垣鑢をかけるなど、
大和五派の中でも際立った個性を見せている。
この刀は地鉄は柾目肌が流れごころとなり、刃文は直刃調、盛んにほつれ、帽子も焼き詰めて掃きかけるなど、
総体に保昌派の特色がよく現れている。本阿弥光遜の金粉銘がそのままに首肯されるものであり、しかも地刃共に健全である。
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