Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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堀川国広を彷彿とさせる抜群の出来をもつ本刀。天正十七年、堀川国広と同じ日州飫肥に生まれ、上京後に国広門下に入る。元和九年に和泉守を受領していることから、本作はその前の初期銘で現存数少なく大変稀少なもの。和泉守国貞は呼称を親国貞と言い、華やかな大坂新刀の礎を築いた一人。しかしこの時代、豊臣家と家康が大阪城攻防の「大坂の陣」間もなく、本作もどこか古刀風の質実な印象を受ける。
2尺3寸に素直な反り格好で、鍛え良く、一見して堀川物とわかる板目肌に地景が微塵に入って古雅。互の目乱れ刃文は匂口深く、小沸は厚く金筋が盛んに働いて地鉄の雰囲気と合う。帽子は掃掛けて小丸に返り、総体的に健全そのもの。茎は生ぶで大きめに四字銘が切られ、茎尻は刃上がりの栗尻。たっぷりと残った刃区を見てもわかるように、400年近い年月を感じさせない。付属する拵は美濃金工を奢った華やかなもの。鞘と巻きは近代の作ながら、金具は全て江戸期。象牙色の柄巻は蛇腹巻きで、縁頭と目貫は赤銅地の秋草図。鉄地龍図鍔は、金象嵌の龍が雲の合間から顔を出す。
刀身は「名刀図鑑 藤代松雄著」「神津伯押形 刀剣保存協会発行」の二編に掲載。登録証を見れば26年3月の大名登録。所載品という先入観にも負けない、玄人受けする名刀。特別保存刀剣鑑定書附。
↑※藤代名刀図鑑(藤代松雄著)35頁所載
↑※神津伯押形(日本美術刀剣保存協会発行)178頁所載