日本刀 ¤ 刀 ¤ 月山貞一作 月山貞勝銘ス ¤ 上々作 ¤
表/月山貞一作 裏/月山貞勝銘ス
Katana /
Omote / Gassan Sadakazu saku
Ura / Gassan Sadakatsu meisu
- 長さ / cutting edge
- 69.8cm
- 反り / sori
- 1.2cm
- 目釘穴 / mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.3cm
- 先幅
- 2.4cm
- 元重
- 0.85cm
- 時代
- 江戸後期~大正(約130年前)
- period
- late edo - taisho (130 years ago)
- 国
- 摂津(大阪府)
- country
- settsu
- 刃文
- 直刃
- hamon
- suguha
- 地鉄
- 杉肌肌
- jigane
- ayasugi-hada
- 帽子
- 尖って返る
- boshi
- togatte kaeru
- はばき
- 銀無垢二重
- habaki
- silver double
- 外装
- 白鞘
- mounting
- shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
綾杉肌という比類ない鍛え肌が有名な月山一派は鎌倉時代から続く奥州鍛冶。室町末期に一旦途絶えるも天保四年、月山末裔の貞吉が大阪で鍛刀を始めて現在に至っている。その養子貞一は幕末より作刀を始めて廃刀令という不遇を味わいながらも、明治三十九年帝室技芸員に任命。宮内省御用刀匠となり、皇室や著名人、幾多もの下賜刀を鍛刀し人気実力ともに当時を代表する名匠となった。
本作は二尺三寸の定寸に棒樋を掻き、身幅広くガッシリとして、重ねは9mm近い豪壮な姿。匂い出来の直刃は刃縁肌目に沿って沸づき、乱れや焼き崩れなく筋を通す。目の詰まった綾杉肌はとても繊細で、ともすると嫌みになりがちな個性を上品に洗練された雰囲気へと昇華させている。淡い映りも上がった地鉄は、古来より踏襲された月山肌の完成形を見る。帽子は沸づいて尖り気味に返り、総体的に健全そのもの。茎は生ぶで化粧鑢目も残り、子の貞勝が銘を切っている。上々作。保存刀剣鑑定書附。